Interop Tokyo 2015で、ボタンを押すだけで商品が注文できる「お届けビーコン」が初披露された。


アプリックスの「お届けビーコン」は、名刺大のミントタブレットのケースとほぼ同じ大きさと厚さで、冷蔵庫や棚に貼り付けて使うことができる。
ユーザーがボタンを押すだけで、スマートフォン経由でネットストアなどに商品を発注することが可能だ。誤発注を防止するために、自動的に購入確認のアプリを起動したり、購入確認のメールを送信するソリューションも提供しており、「お届けビーコン」本体に「受注処理中」「注文確定」「発送中」などの状態を表示するLEDも付いているため、安心して使うことができるという。
ネット通販の普及に伴い、スマートフォンを使って商品を注文することが増えてきているが、小さな画面で細かい操作をするのが煩雑だった。「お届けビーコン」はペアリングやセットアップ等が不要で、すぐ使うことができる。
さらに、位置情報用に使われている通常のビーコンと違い、アプリックスの「お届けビーコン」はクラウドから操作可能な「お知らせビーコン」を元に開発されているため、ネットショップ側の受注や発送のステータスに連動してLED状態表示を切り替えることができ、都度スマートフォンで確認することなく、お届けビーコンを見るだけでステータス確認までできるため、お客様に対するサービスの向上にも役立つ。
アプリックスでは、早急の普及を目指して、ネットショップなどへ3万個以上でハードウェア単価500円で販売していく。
アプリックスの取締役チーフエコノミスト長橋賢吾は「経済産業省によれば、2013年度のEC市場規模は、11.16兆円、前年比103.6%まで拡大しています。この拡大の背景には、スマートフォン経由での注文の増加であり、このトレンドは今後も継続するとみられます。ただし、スマートフォンの場合、パソコンと比べて画面が小さいこともあり、商品の注文・決済まで手間がかかります。一方、「お届けビーコン」では、ユーザがボタンを押すだけで、簡単に商品を発注することが可能であり、誰でも利用することができます。こうした利便性を備えたお届けビーコンは、今後、スマートフォン向けECが拡大するなかで、大きなアドバンテージとなるでしょう。」と述べている。
お届けビーコンはアプリックス社から消費者への販売ではなく、B2Bでの販売となる。
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アプリックスIPホールディングス株式会社
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