COMPUTEX TAIPEIのレポート第二弾は、スタートアップが軒を連ねるInnoVEXエリアだ。
InnoVEXエリアでは、すでにKICKSTARTERでファンディングしているモノや、すでにサービスを開始しているモノが集まっていて、ひときわ活気があった。
sensel
senselは、高感圧タッチパッドだ。どれくらい高感圧かというと、繊細な筆の動きをすべてとらえて表示することができるレベルなのだ。
感度はかなり高く、実際に筆をとってみるとその繊細さがわかる。
しかも、樹脂製のオーバーレイを載せることで、鍵盤になったり、ドラムになったり、様々な用途に使えるタッチパッドに早変わりする。
参考:sensel
BLOCKS
BLOCKSは、時計のバンドの一つ一つがモジュールとなてっているというものだ。
SIMから始まり、追加バッテリーや、心拍モジュールなど、様々なセンサー類がバンドのコマに搭載されている。
組み立てられるというと、Googleの「組み立てられるスマホ Project Ara」が有名だが、これはさしずめ「組み立てられるスマートウォッチ」というところだ。
裏を見ると、各モジュールが繋がっていることがわかりやすい。
参考:BLOCKS
myondo
myondoは、赤外線で部屋の空調をコントロールする機器だ。こう聞くとなんだ、リモコン代わりかと思うかもしれないが、実はこの製品はスマートフォンと連携していて、スマートフォンに設定した位置情報に基づいて動くことができる。
例えば、毎日利用する駅をポイント設定しておくと、帰宅して駅を通過すると自動的に空調をオンにすると言う具合だ。
また、サーモスタットが搭載されているので、温度調整を設定温度の付近でこまめに変更することが可能ということだ。
スマートフォンアプリからは遠隔操作も可能。
参考:myondo
GoMore
GoMoreはスタミナ残量がわかるセンサーだ。トレーニング中のアスリートにスタミナの残量を正確に伝えることを目的としており、よくあるウェアラブルの活動量計とは一線を画する。
仕組みとしても血中の乳酸値を取得しているということで、どうやって取得しているのかが不明だが興味深い。
参考:GoMore
Prott
日本からの出展ということで、インターネットサイトを制作する際にビジュアルを活用したユーザ体験を簡単に作れるツールとなる、Prottを紹介する。
IoTでスマートフォンやタブレットをつかって可視化ツールを作る際などに、企画書を作成する場面などでは強力な助っ人となると思われる。
あらかじめ準備されている部品を活用することも、手書きの資料をそのまま活用することもでき、タップ領域を定義して、タップ後の遷移画面を次々登録してくだけで、簡単に作っていけるということだ。今回は、台湾でのマーケット開拓のために展示しているということだった。
参考:Prott
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。