AIoT のパワーを解き放て―― AIとIoTを統合したAIoTを今すぐ導入すべき理由とは?

シリコンバレーで8,000社以上のスタートアップを見つめる -アニス・ウッザマン氏 インタビュー 第一回

シリコンバレーで、8,000社以上のスタートアップを見つめており、日本でもWearable Tech Japanや、Tech in Asiaなどでの登壇も記憶に新しい、Fenox Venture Capitalのアニス・ウッザマン氏にカリフォルニアのサンノゼにあるオフィスにお邪魔して、お話を伺ってきた。

今回は、その第一回である。

【今後の予定】
第一回:シリコンバレーで8,000社以上のスタートアップを見つめる
第二回:IoTでヘルスケアが変わってきた
第三回:リアルとバーチャルを合わせた画期的なIoT製品
第四回:10秒後のあなたを予見する
第五回:米国ドローン事情
第六回:IoTで大流行のハイテクスーツケース

——

―Fenox Venture Capitalの活動について教えてください。

通常のベンチャーキャピタルは、お金をいれてリターンを望むものですが、私自身、IBM出身で、その頃から新しい技術を持っているスタートアップを見つけて、合併吸収や戦略的な投資をやるという仕事についていました。

今のFenox Venture Capitalでもその経験を活かして新しい技術を持っているスタートアップを見つけて投資・支援をしています。

 

―スタートアップに投資をする資金はどう集めているのですか?

自分がベンチャーキャピタリストになった時、通常のベンチャーキャピタルとは違って、大手企業から資金を集めることにしたのです。

資金を提供してくれる企業へのお金の面でのリターンは、ベンチャーキャピタルとしてもちろん必要なことだと思うのですが、それだけでなく、資金を提供してくれる企業に最新の情報をあたえて既存の事業を助けることを大事にしようと思ったのです。

資金を提供してくれるような大手企業は、大抵R&D部門を持っているのですが、技術の進歩が速くので新しい技術も、2年もたつと古くなると言われています。

昨今の新しい技術やトレンド、事例や知識を伝える、「情報ソーシングの窓口」となろうと立ち上げたのがFenox Venture Capitalなのです。

これは、ベンチャーキャピタルとしてはめずらしくて、大手企業に「新しいコンセプト」「新しい技術」「新しいモノ」を持ち込むということをやってきているのです。

 

―実際のサービスとしてはどういうことをやられているのですか?

我々は、年間で8,000件もの投資案件をみていて、その情報を顧客企業にすべてみてもらう仕組みを作ってます。

膨大な量の情報があるので、例えば顧客企業の開発部門が新しい情報に触れることでヒントになる、というようなことが実際に起きています。

他にも、アメリカのスタートアップ企業を日本に紹介・展開したり、合併吸収及び事業提携によるビジネスデベロップメントを行う、といった事業をおこなっています。

 

―日本に対してはどういう期待がありますか?

日本に対してはかなり期待しています。

現状、世界からエンジニアが集まっているシリコンバレーの技術は深い。浅いのはアジアに行っているという現状があります。日本では、ビッグデータやAIがトレンドになっていて、自社事業にどうやって取り込むかが大きな課題となっていると思います。

何かを導入する時も、東京は特に異文化を受け入れる体制ができていると思ってます。なぜなら、東京にいれば世界各国の料理が食べられますよね。

ただ、そういった受け入れ態勢があるにもかかわらず、本当に良いモノを持ってくる人や、トレンドを輸入する人がたりていないと感じてます。

また、大手企業が、スタートアップなどの小さな企業の技術を信じていないなと感じることもあります。

 

Fenox Venture Capitalの日本企業への現在の投資先を一例であるが掲載する。話題になった企業なのでご存じの読者も多いと思う。

私自身びっくりしたが、インタビューを通して様々な話題を集めるスタートアップに初めの投資家になっているケースが多く、多くのスタートアップから厳選されただけのことはある企業ばかりだ。

metaps
Metaps は12億ダウンロードを記録したアプリ分析・集客・収益化を支援するプラットフォーム“metaps”とEC事業者向けに手数料無料の決済システム”SPIKE“を提供。さらに本年度より、metapsとSPIKE双方で集めたデータを解析し、ターゲティング広告を提供予定です。

 

Kii
Kii :スタートアップから大企業まであらゆる企業のニーズに応えるモバイル向けバックエンドサービス(Mbass)を提供。既に顧客にはLinkedin, NTTドコモ、ソフトバンク、HTCなど様々な企業がおり、開発者がストレスなく機能や解析ツール、収益化ツールを導入することができるソリューションを提供する。

 

参考:Fenox Venture Capital

第二回に続く

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