韓国自動車メーカーの現代自動車グループと東南アジアでオンデマンド交通システムとモバイルペイメントプラットフォームを提供するGrab Holdings Inc.(以下、Grab)は、現代自動車と起亜自動車がGrabに対し、2億5,000万ドルを出資し、東南アジアで電気自動車(EV)プログラムのパイロット試験を行うための提携で合意したと発表した。
3社はEVパートナーシップのもと、EV業界の利害関係者を集めて、東南アジアでのEV導入と認知度向上のための取り組みで協力し合う。
2019年のシンガポールを皮切りに東南アジアで一連のEVパイロットプロジェクトを開始する。同プロジェクトでは、Grabのパートナー運転手のコスト効率を最適化すべく、EVの活用に重点的に取り組むという。
EVパートナーシップではこのほか、同地域でのクイック充電スタンド網の構築などのEVインフラ改善のため、地元政府やインフラ企業などの地域の利害関係者と協力する。また、GrabのEV運転手向けにカスタマイズ可能な修理パッケージの開発を進め、東南アジアの暑く湿気の多い環境で効率的にEVを展開できる方法を検証するという。
Grabと現代自動車とのこれまでの戦略的提携に続く今回の出資により、Grabの現資金調達ラウンドの合計額が27億ドルになる。
現代自動車は1月、Grabに最初の出資を行い、両社はEV分野での協業を開始した。Grabは8月、電気やガスの供給を手掛けるシンガポール政府系企業SPグループのEV充電スタンド網をGrabのEVに使用するため、同社との提携を発表している。
【関連リンク】
・グラブ(Grab)
・現代自動車(HYUNDAI)
・起亜自動車(Kia Motors)
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。