NIRA Dynamicsは路面状況をリアルタイムで判別し、他の車両にも道路データを配信し安全な運転ルートを提供できるソリューションを発表した。
スウェーデンでは滑りやすい道路状況が原因で数千件の自動車事故が毎年起きており、この事故件数を減らすことが命題となっている。そして未来の車両が効果的な先進運転支援システムを搭載するには、自動車は道路が滑りやすいかを判別できることが重要視されている。
NIRA Dynamicsは、路面状況をリアルタイムで判別するソフトウエアを80台の車両に装備し、NIRAのRoad Surface Information(RSI)は、路面の特質とタイヤのグリップ状況を常にモニターした。このセンサーフュージョンを利用したアルゴリズムによって、RSIは路面の粗さや道路摩擦の状況を検知するのだ。
そして、RSIをクラウドサービスに接続することによって、道路データは他の車両にも配信、受信した他のドライバーは迫りくる危険ないしは危険な状況に関する情報をにより、運転スタイルを適応させたり、ルートを変更したりすることが可能となる。
NIRAはこの重要な安全機能を迅速に展開することを可能にするため、新しい乗用車の装備としてソフトウエアを組み込むだけでなく、Infocar Training ABと提携して2001年モデルからすべての乗用車の標準インターフェースに接続されているInfocarの電子機器に摩擦ソフトウエアを組み込んだ。これによってNIRAは、リアルタイムで刻々と変化する道路状況に関する極めてダイナミックなこの情報の収集、配信を開始し、それをバックエンド・サーバーに送信することが可能となった。
このクラウドデータは他のドライバーや道路管理当局をはじめ、先進運転支援ないしはリアルタイム天候ナビゲーションデータのシステムと共有することが可能となるのだ。
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・NIRA Dynamics
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1975年生まれ。株式会社アールジーン 取締役 / チーフコンサルタント。おサイフケータイの登場より数々のおサイフケータイのサービスの立ち上げに携わる。2005年に株式会社アールジーンを創業後は、AIを活用した医療関連サービス、BtoBtoC向け人工知能エンジン事業、事業会社のDXに関する事業立ち上げ支援やアドバイス、既存事業の業務プロセスを可視化、DXを支援するコンサルテーションを行っている。