日産自動車株式会社は28日、「スカイライン」の全グレードに「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」を始めとした、最先端の安全装備である「全方位運転支援システム」を標準化し、4月18日より全国一斉に発売すると発表した。
今回の一部仕様向上では、「350GT HYBRID」、「350GT FOUR HYBRID」、「200GT-t」のグレードに、「全方位運転支援システム」を標準化。「全方位運転支援システム」とは、様々な運転シーンにおいて、衝突回避性能を有すると共に、多彩な安全技術で安心ドライブをサポートするシステム。
前方の安全支援については、衝突の危険があるとシステムが判断した場合にメーター内の警告灯とブザーでドライバーに衝突回避操作を促し、さらに、万一ドライバーが安全に減速できなかった場合には緊急ブレーキを作動させて、衝突を回避または衝突時の被害や傷害を軽減させる「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」、自車から見えない2台前を走る車両の状況を検知し、自車の減速が必要と判断した場合にディスプレイとブザーによる警報でドライバーに注意を促す「PFCW(前方衝突予測警告)」、高速道路などでの長距離ドライブ時にドライバーの疲労を低減する「インテリジェントクルーズコントロール」などが搭載されている。
側方の安全支援については、死角になりやすい後側方にいる車両を検知し、インジケーターでドライバーに知らせる「BSW(後側方車両検知警報)」、後側方に車両がいるときにレーンチェンジを開始すると、インジケーターとブザーで警報を発するとともに、接触を回避するよう車両を元のレーンに戻す操作を支援する「BSI(後側方衝突防止支援システム)」が搭載されている。
後方の安全支援については、バックで駐車場を出るときなどに接近する車両を検知しインジケーターやディスプレイの表示とともに音でドライバーに注意喚起し、更に後退している最中に車両が接近した場合に衝突を回避するよう運転操作を支援する「BCI(後退時衝突防止支援システム)」が搭載されている。
更に、全方向への安全支援として、車両の周囲を表示するとともに、周囲の移動物を検知しドライバーに注意を喚起する「MOD(移動物検知)機能付き アラウンドビューモニター」が搭載されている。
日産は、2020年までに自動運転技術の段階的な実用化*1を目指している。自動運転に つながる要素技術である「認知技術」や「操作自動化技術」を活用し、これらの技術がもたらす安全性をより多くの顧客に届けるために、「エマージェン シーブレーキ(自動ブレーキ)」の採用車種を拡大している。また、今回の「スカイライン」のほかに、「デイズ」、「デイズルークス」、「ノート」、 「ジューク」、「エクストレイル」、「セレナ」、「日産リーフ」、「ティアナ」、「フーガ」については全グレードに標準装備されている。
*1 2016年末までに、混雑した高速道路上での安全な自動運転を可能にする「パイロットドライブ1.0」を、2018年には、高速道路での車線変更を自動的に行う、複数レーンでの自動運転技術を、2020年までに、交差点を含む一般道での自動運転技術を導入する予定。
<全国希望小売価格(消費税込み)> | (単位:円) | ||||
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駆動 | エンジン | グレード | ミッション | 価格 | |
2WD | VQ35HR-HM34 (HYBRID) |
350GT HYBRID | 7M-AT | 4,926,960 | |
4WD | 350GT FOUR HYBRID | 5,207,760 | |||
2WD | 274A (2L ターボ) |
200GT-t | 7M-ATx | 4,136,400 |
【関連リンク】
・日産(NISSAN)
・日産 スカイライン
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