フォークリフトの運行管理・安全管理は、運用する事業者に委ねられている。従って、フォークリフト業務に携わる運送事業者や倉庫事業者等では安全管理に加え、これまで見えなかった稼働状況の把握による効果的な運用のニーズがある。
矢崎エナジーシステム株式会社は、トラック、バス、タクシーの業界で培ってきたタコグラフ(運行記録計)とドライブレコーダーの技術を生かして開発した、フォークリフト向けドライブレコーダー「YLD1」を発売した。詳しい特長は以下の通り。
- 容易な操作
- 画像認識機能による危険警告
- 自動レポート作成
- フォークリフトのバッテリー管理
- フォークリフト周辺環境の認識
車載器本体の無線LAN通信により、車載器本体に挿入されたSDカードのデータが専用サーバーに自動でアップロードされる。そのため、運転者は難しい操作をする必要がない。また、ビーコン(オプション)を使用することで乗車時に運転者を自動的に認識し、運転者別のデータ管理が可能だ。
外付けカメラ(オプション)による画像認識により積荷の揺れを検知した場合に警告する。また、記録映像からフォークリフトの稼働状況及び、作業の安全状況を確認・解析できる。それにより、フォークリフトの事故防止等の安全管理と、万が一事故が発生した際の解析が可能となる。
サーバーにアップロードされたデータに基づき安全・効率・管理に関するレポートを自動作成する。また、運転者・車両ごとのヒヤリハット発生件数を一覧で確認できるほか、事業所内で情報を共有することで会社全体の安全運転教育等に活用できる。
フォークリフトのバッテリー電圧の低下を検知し、適切な充電のタイミングを知らせる。そのため、過放電の予防に繋がり、バッテリーの寿命の延長にも貢献する。
運転者以外の作業者がビーコンを携帯・使用することで、同製品を設置したフォークリフトへの接近を検知し警告・記録する。また、構内にビーコンを設置することでフォークリフトの移動状況を構内図と照らし合わせて確認でき、構内の安全維持と作業の効率化につながる。
なお、YLD1及び周辺機器の価格は以下の通り。
- YLD1:66,000円
- 電源ユニット:10,000円
- 記録用SDカード:15,000円
- 基本サービス料(Webアプリサービス利用料・サーバー利用料・保守サービス料を含む):1,480円/月
- ビーコン(乗務員用・作業員用・設置用):8,000円
- 外付けカメラ(画像認識機能):35,000円
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