東急と東急バスは2月22日、多摩田園都市エリアで、自動運転車両を遠隔監視で運行管理する実証実験を、3月7日~13日まで実施すると発表した。
実験では、そのノウハウを活用し、遠隔監視設備を東急バス虹が丘営業所内に構築した上で、1人の遠隔監視者が1台の自動運転車両を運行管理することが可能かを検証する。
実施場所は、川崎市麻生区虹ヶ丘地区・横浜市青葉区すすき野地区付近で、車両の運行時間帯は10時~16時。1時間に2便の間隔で運行する。乗車はLINEによる事前予約制で、乗車定員は1便あたり6名で、運賃は無料。
東急では、2020年から遠隔監視と自動運転技術を組み合わせる技術の検証を実施しており、22年9月には多摩田園都市エリアで東急バスと東急による自動運転の技術実証を行っている。今回の実験では、それらのそのノウハウを活用する。
また、技術の検証に加え、近隣住民を始めとする一般の人に自動運転車両に試乗もらい、アンケートやインタビューで移動に関する課題・ニーズの把握と解決を行う。
東急は、全体取りまとめ、自動運転システムの走行調整・遠隔監視設備の設置、警察・関係者との協議、案内システム・予約システムの構築を行う。東急バスは、自動運転車両の運転・運行管理、遠隔監視設備の安全性・実用性の検証を担当する。
2社は実験を踏まえ、将来的には1人の遠隔監視者が複数台の自動運転車両を運行管理することで、従来の路線バスを中心とした地域交通に加え、社会課題の解決につながる移動サービスの可能性を検討する。さらに、これらの技術を発展させ、移動サービスにとどまらない、新たな事業への展開を目指すとしている。
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