医療を取り巻く環境は、ここ数年で大きく変わることが予想されている。
もっとも大きく影響を受けるとされているのは、医療の2025年問題で、65歳以上の人口が30%以上を占めるようになり、それによる「国民医療費の増加」「病院不足」「医療従事者の労働不足」が指摘されている。
こうした中、株式会社M-aidは、医療MaaS事業を立ち上げ、トヨタ紡織株式会社の協力のもと、専用車両での医療サービスの提供を本格的に開始することを発表した。
今回発表された医療MaaS事業で活用される専用車両は、医療サービス車両「MedaaS(Medical as a Service)」で、M-aidが開発した様々なヘルスケアDXサービスと、トヨタ紡織の車室空間開発技術(シート可変機構技術)を融合させて製作された。
ワンボックスカーを活用することで、居住性の高い車室空間を架装しているほか、トヨタ紡織のシート可変機構技術を活用したマルチレイアウトシートシステムを搭載することで、様々な医療サービスに対応できるマルチタスク車両となっている。
また、乗降口にサイドステップや車椅子専用リフトも装着し、ユニバーサルな車両として設計されている。
これまでM-aidは、関連医療機関である医療法人尚仁会名古屋ステーションクリニックと協力し、特定の医療サービスを実施していたが、マルチタスクにレイアウトが可能なシートを搭載したことで、オンライン診療やオンライン特定保健指導、企業健診時の出張歯科検診、検査、健康診断時の補助車両など様々なシーンでの実用が可能となった。

今後は、医療や福祉、災害時対応など、様々なサービス提供者とも連携し、行政のニーズにも対応できるよう、取組みを本格化していくとしている。
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