昨今、「交通事故ゼロ社会」実現に向けての取り組みが盛んになってきている。国土交通省では、交通安全基本計画において「1.世界一安全な道路交通の実現を目指し、令和7年までに24時間死者数を2,000人以下とする。2.令和7年までに重傷者数を22,000人以下にする。」という目標を掲げており、「交通事故ゼロ社会」の取り組みは加速していくと考えられる。
また、交通事故が起きる原因の上位に「脇見運転」「漫然運転」があり、高速道路での交通事故が起きる原因の第1位は「前方不注意」と言われている。その中で、国土交通省は「ドライバーの居眠りや脇見を検知するドライバーモニタリングシステム」のガイドラインも策定している。
株式会社マクニカは、Smart Eye AB.(以下、Smart Eye)が開発した、車両へのアフターマーケット向けドライバーモニタリングシステム「AIS」(Applied AI System)の日本における代理店契約を締結し、販売を開始すると発表した。
AISは、AIベースのモニタリングソフトウェアを搭載した車内カメラで、ドライバーの視線、頭部動き、表情、疲労、注意力などの微妙な変化を分析し、眠気やあくびを検知したときに音声にて通知するほか、視線追跡が道路に集中していないことを検知すると、注意散漫を音声にて警告する。フェイスマスクやサングラスを着用している人など、あらゆる種類の顔を認識することができる。また、データのプライバシーを確保するために、ドライバーのビデオを録画、および保存されない。
さらに、動的セルフキャリブレーションにより、5分以内にインストールでき、既存のトラック、バス、自動車にも簡単にインストールすることができる。
AISを活用することにより、眠気や注意散漫の初期兆候をリアルタイムで検出することで、迅速にドライバーに通知し、安全運転を促し、危険な状況を未然に防ぐ。なお、同システムに使用しているソフトウェアの出荷実績は、現在国内外で100万台を超えているとのこと。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。