株式会社マクニカとMMスマートソリューション・コンソーシアム実行委員会(以下、MMコンソーシアム)は、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)と協力して、5Gを活用した立体音響搭載エンタメ自動運転EVバスが公道走行を行う共同実証実験を実施することを発表した。
実証実験では、自動運転EVバス「ARMA」の公道走行と、マクニカ製遠隔運行管理システム「everfleet」を用いた自動運転バスの遠隔監視を実施する。
「ARMA」の公道走行では、様々なコンテンツを楽しめるエンタテインメントバスとしての可能性を探るため、DATTARUJIN合同会社が提供するエンタテインメントコンテンツ「M↔️M Sound Entertainment Tour(エムエム・サウンド・エンタテインメントツアー)」を活用する。
また、遠隔運行管理システムを用いたバスの遠隔監視では、横浜ハンマーヘッド内マクニカブースにて、自動運転EVバスの遠隔監視ディスプレイを設置し、来訪者に自動運転EVバスの運行状況を案内する。
遠隔運行管理システムは、自動運転EVバスの無人運行を目指すために必要なプラットフォームであり、特にカメラを使った映像伝送は重要な役割を果たしているため、同地区においてNTT Comの「ネットワークカスタマイゼーション」による5G通信網を活用した映像品質の検証を実施する。

実証実験に用いるバスは、観光スポット周遊バス「あかいくつ」のバス停「ワールドポーターズ」から新港地区を約20分かけて一周するルートを走行する。運行時間は10:00~16:30(事前申込み制)で、定員は150名となる。
日程は2024年2月3日と4日で、同時期に開催される「YOXO FESTIVAL 2024 ~横浜でみらい体験~」の一部として展開される。
今回の公道実証実験では、昨年度の私有地内での実証実験を踏まえ、段階的に自動運転EVバスの実装を進める計画だ。技術的課題だけでなく、事業モデルの検証も行うことで、多様な産業のイノベーション支援やビジネスエコシステムの形成に努める。これにより、先進的な街づくりを推進していく予定だ。
各社の役割は、マクニカが自動運転バス「ARMA」の準備や自動運転プログラムの設計、オペレータの配置や遠隔監視システムと車両の連携、システムの構築を行い、MMコンソーシアムは実証ソリューション案件の公募や関係者調整を行う。また、NTT Comは地区内の5G環境の構築を担当する。
なお、この実証実験は、横浜市のみなとみらい21地区を最先端技術の実験場とすることを目指し、横浜未来機構と連携した産学公民のイノベーション創出のための基盤を構築する活動の一環だ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。