ジョルダン株式会社と三菱電機株式会社は、複数モビリティの共同実証実験を、東京都新宿区の新宿パークタワー・アトリウム及び噴水広場にて、2024年3月2日と3日に実施することを発表した。
これは、東京都が設立した「西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアム」の一環で、「先端サービス実装分科会プロジェクト」の一部だ。
今回の実証実験では、前回2023年3月に実施した実証実験から新たにサービスを追加し、ジョルダン乗換案内の経路検索データを活用したパーソナルモビリティビークル(PMV)の屋内外におけるラストワンマイル移動サービスと、PMV及び自律走行ロボット(AMR)の位置情報に応じたリアルタイムコンテンツを提供する予定だ。

具体的には、乗換案内アプリを利用し、目的地までの経路を検索やルートを選択することで、ラストワンマイルの移動サービスの予約を行う。
PMV/AMRは、自動走行中に自己位置を把握し、自車の位置によってPMVのタブレット端末、AMRのサイネージに表示されるコンテンツを切り替えることで、利用者に対しコンテンツを提供する。
ラストワンマイル移動サービスや位置情報に応じたコンテンツ提供にあたっては、高精度な位置情報を把握するため、事前に取得した高精度3次元マップを基に、PMVに搭載したLiDAR(レーザセンサ)を使用して、PMVの自己位置や周囲の状況を把握する。
屋外では、高精度測位端末「AQLOC」によって、準天頂衛星からの測位補強信号を受信し、センチメートル級の高精度測位を実施することで、自動走行を実現する。
試験機の仕様としては、PMVは最大荷重が約170kgで、最高速度は時速約6km、最小回転半径はその場回転が可能だ。同様に、サイネージ型AMRも最大荷重が約170kgで、最高速度は時速約6km、最小回転半径はその場回転が可能だ。
なお、ジョルダンと三菱電機はこの実証実験に先立ち、ラストワンマイル移動サービス分野における協業契約を締結した。この契約は、ジョルダンの乗換案内・経路検索サービス、サービスデータプラットフォーム及び三菱電機の3次元空間情報技術の連携に関するものだ。
両社は契約に基づき、今回の実証実験の成果を活用し、モビリティ分野での連携を強化するとしている。
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