KGモーターズ株式会社と国立大学法人大阪大学 大学院基礎工学研究科 堀井 隆斗講師は、2024年4月9日に超小型モビリティ(以下、ミニマムモビリティ)に特化した省電力かつ高効率な自動運転用データ収集システムと、ミニマムモビリティへの搭載を想定した自動運転手法の開発に係る共同研究契約を締結した。
ミニマムモビリティは、1人乗りの小型の電気自動車だ。原付ミニカー規格のため乗車定員は1名だが、ドア・エアコン付きで走行できるのが特徴だ。
AC100Vの家庭用コンセントで充電することができ、5時間の充電で航続距離は100kmだ。また、ソフトウェアはOTAアップデートが可能となっている。
今回の共同研究契約により、両者は、MaaSを通じたシェアリングや自動運転による新たな公共交通システムの構築を目指す。
具体的には、マルチモーダル情報の統合を実施する。この技術は、単一のセンサ情報だけでなく、テキスト、画像、音声など複数のセンサ(感覚)情報を利用して統合処理する方法だ。これにより、ロボットや自動運転車が複雑な環境情報をより効果的に処理し、適応することが可能になる。
また、基盤モデルを構築する。基盤モデルは、Transformerなどの大規模なアーキテクチャを利用して構築された、事前に学習されたモデルの総称だ。
これらのモデルは、大量のデータを使用して訓練され、多様なタスクに対応可能で、言語情報だけでなく、画像や音声情報、その他のセンサ情報への適用も進んでいる。この技術により、自動運転システムは周囲の環境をより詳細に認識し、さまざまな運転状況に柔軟に対応できるようになる。
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