株式会社ティアフォーは、長野県塩尻市の一般道において、運転者を必要としない自動運転システム「レベル4」の認可を取得したと発表した。
これにより、歩行者と一般車両が混在する環境下の一般道において、車両最大時速35kmでの走行が可能となる。なお、今回の道路運送車両法に基づく認可の対象は塩尻駅と塩尻市役所間の経路だ。
今回の認可は、ティアフォー製の自動運行装置「AIパイロット」に対して与えられたものだ。
「AIパイロット」は、オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」とそれに対応したセンサシステム、コンピュータシステム、車載情報通信システムから構成され、様々な車両に搭載可能な自動運転装置だ。
なお、今回のレベル4認可で得たプロセスや設計は、自動運転システムの開発を目指すパートナーへのソリューションとして公開するとしている。
長野県塩尻市の市長である百瀬敬氏は、「本市では、2020年度からティアフォーとともに自動運転サービスの導入検討と実証走行を進めてきた。昨年度からは「Minibus」を用いて自動運転レベル4の実現に向けた走行試験を重ねてきたが、この度、本市内を運行区間とする走行環境条件付与が行われたことで、本市内一般公道歩車混在空間における自動運転レベル4の社会実装が近づいた。
今後もティアフォーと緊密に連携し、自動運転レベル4の社会実装を進めるとともに、この取り組みをきっかけに自動運転レベル4の社会実装が全国に広がり、自家用車以外の交通手段の確保や交通事故減少、地域活性化による地域公共交通の維持につながることを期待している。」と述べている。
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