株式会社Will Smartは、交通空白地における公共ライドシェアの推進へ向け、「利用者予約システム」「運行管理/予約管理システム」「ドライバー用アプリ」「IoT車載デバイス」などを集約した公共ライドシェア向けシステム基盤を提供すると発表した。
このシステム基盤は、Will Smartの車両データ取得技術を活用し、車両の状態をリアルタイムで可視化することで、乗客の安全性を確保するものだ。
乗客は、利用者予約システムから日時と出発地点、到着地点を指定し、乗車予約を行う。運賃は定額制と距離制を選択することが可能で、予約時に支払いを済ませることが可能だ。
ライドシェアで使用する車両には、IoT車載デバイスを搭載しており、デバイスから取得したデータはリアルタイムで運行管理/予約管理システムに蓄積される。
運行管理者は、運行管理/予約管理システムでGPSの緯度・経度情報から車両の走行ルート確認や、法定外の速度や実車状態での長時間の停車などを把握できる。
ドライバーは、専用のアプリで出発地点と到着地点を確認して乗客を迎えに行く。なお、アプリには業務ナビゲーションが搭載されており、実車・降車などのステータス変更や、運賃計算等の機能が含まれている。
今後、同システム基盤は、2024年6月に包括連携協定を締結した長崎県平戸市で、2024年11月29日から開始予定の観光客向け公共ライドシェアの実証運行へ提供することが決定しているとのことだ。現在、長崎県平戸市における実証運行の実施に向けて、自家用有償旅客運送の新規登録を申請中だ。
また、同システム基盤を公共ライドシェアの共通基盤として複数の自治体へ導入することを目指すとしている。
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