株式会社マクニカは、カナダのGeotab Inc.と協業し、運送業界向けの運行管理テレマティクスソリューション「everfleet Drive(エバーフリート ドライブ)」の提供を開始すると発表した。
テレマティクスとは、「テレコミュニケーション(通信)」と「インフォマティクス(情報技術)」を組み合わせた造語で、主に通信技術を利用して車両の位置情報やドライバーの状態などのデータを提供・収集するシステムを指す。

今回提供を開始する「everfleet Drive」は、大量の車両データを一元的に取得・管理し、そのデータを活用し分析できるツールだ。
マクニカがGeotabのテレマティクスのノウハウを日本市場に適した製品としてローカリゼーションし、提供する形だ。
「everfleet Drive」は、車両にTCU(テレマティクス・コントロール・ユニット)を接続することで、車両のさまざまな情報を収集し、運行管理者にリアルタイムで情報を送信する。
大量かつ多種多様な車両データを取得できる点が特徴だ。多様な環境で走行する車両から収集されたデータは、生成AIとの連携により分析結果を自然言語で簡易化することができる。また、解析されたデータは、スマホで確認することが可能だ。

マクニカは、導入段階から運用後のデータ活用まで伴走し、車両の規模や運用環境に合わせた最適なサービスモデルを提案するとしている。
なお、「everfleet Drive」を導入した総合食料品配達を手掛ける「Milk&More」では、970台の車両にTCUを取り付けテレマティクスの運用を開始。データ分析の結果、ドライバーの運転意識が改善され、約21%の自損事故削減、約19%のEV航続距離改善がみられたのだという。
その他にも、10%以上の燃費改善と車両維持費の削減や、車両維持管理の自動化によって負担軽減を実現した企業もあるとのことだ。
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