NVIDIAは、トヨタ自動車株式会社と協業し、同社が今後数年以内の市場導入を見込んでいる自動運転システムの性能を高めるための、人工知能(AI)によるハードウェアとソフトウェアのテクノロジーを提供することを発表した。
トヨタは、NVIDIA DRIVE PX AIカーコンピューティングプラットフォームを、市場導入予定の高度な自動運転システムに搭載する。両社のエンジニアリングチームは、車載センサーで生成される大量のデータを理解して自動運転の幅広い状況への対処機能を強化する、高度なソフトウェアの開発にすでに着手しているという。
AI、その中でもディープラーニングは、路上で遭遇する無数に近いシナリオの認識において高いパフォーマンスを発揮するため、自動運転車の開発の重要なツールのひとつとなっている。
自動運転車は、すべてのセンサーからのデータを処理し、解釈する車載スーパーコンピューターを必要とする。多くの試作車はトランク一杯にコンピューターを搭載して、この複雑な作業に対処しているが、次世代のXavierプロセッサを搭載するNVIDIA DRIVE PXプラットフォームは、手のひらサイズで1秒間に30兆回ものディープラーニング演算を実現するという。
DRIVE PXプラットフォームは、カメラ、Lidar、レーダー、その他のセンサーからのデータを融合する。AIを利用して自動車の周囲360度の環境を理解し、自動車がHDマップ上で自己位置を特定したり、リスクの可能性を予測することが可能。さらに、システムソフトウェアが無線ネットワーク経由で更新を受信するため、自動車はどんどんスマートになっていくという。
提供:NVIDIA
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