一方、プロフェッショナル3Dプリンター市場では、3Dプリンターの正しい認知が進むことで、3Dプリンターを使用する目的や用途が明確になり、新規購入の増加が期待できるという。
同時に、使用範囲が広がることにより既存ユーザーの追加購入の可能性も広がると考えられる。
そのため、IDCではデスクトップ3Dプリンターは減少するものの、プロフェッショナル3Dプリンターは堅調に増加していくとみている。2022年の国内3Dプリンター本体市場は、出荷台数5,700台(CAGRマイナス2.8%)、売上額189.8億円(同プラス9.4%)と予測している。
本体以外では、3Dプリンティング関連サービス市場と造形材料市場は今後も成長を維持するとIDCではみている。
プロフェッショナル3Dプリンターの出荷が増加することにより、3Dプリンター修理/保守サービス市場が拡大し、同時に造形材料の消費量も増加すると考えている。
IDCでは、3Dプリンティング関連サービス市場の2017年~2022年のCAGRを6.1%、造形材料市場のCAGRを12.3%、2022年の売上額はそれぞれ144.5億円、141.7億円と予測している。
現在の3Dプリンターの主な用途は試作品製造だが、今後の成長のためには最終製品を製造する用途への拡大が求められる。
そのためには、ベンダーが3Dプリンティングによる製造プロセス変革を行うための提案を行うこと、さらに3Dプリンティングによる製品製造における課題解決を含むユースケース情報を提供することが必要と考えられるという。
(※1)3Dプリンティング関連サービス市場は、受託造形サービスと修理/保守サービスで構成される。
(※2)IDCでは、本体価格50万円未満の3Dプリンターを「デスクトップ3Dプリンター」、本体価格50万円以上の3Dプリンターを「プロフェッショナル3Dプリンター」と定義している。
【関連リンク】
・IDC Japan
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