実運用に耐えるサービスラインナップ
古澤: さらに、他社様のソリューションの場合は、この可視化を表現するガントチャートを見せてお終いになるケースもあるようですが、我々の場合、アドバンテックの製品である「WebAccess」というSCADA (監視制御とデーター取得を意味するFA/PA用システム)のソフトウェアを、このIPCに入れておくことで、将来の拡張性が確保されます。これがあることで、現場に既にあるPLCや、NCマシーンなどのデータも収集したいという話が出た場合、収集経路として活用できます。
小泉: このソリューションで、ガントチャートの色に対する意味づけは、どうするのですか。
古澤: 例えば、左側に「稼働中」と書いてありますが、これを「運転中」という言葉に変えることもできます。点滅したら点滅の言葉に変えることもできます。ガントチャートの軸も1日毎や1ヶ月毎など変えることもできます。
小泉: 信号灯は、ラインの中でいくつもついていると思うのですが、それぞれに名前をつけることは可能ですか。
古澤: はいもちろん。ライン名の追加も出来ます。もともとUSBドングルで想定しているのは20台です。ガントチャートが20台分並んで表示されます。
今回のソリューションは第一弾としてリリースしますが、第二弾としては、「本来のあるべき稼働時間」と「実際の稼働時間」を比較できるものを作ろうと考えています。
なんとか今月中に、現状の稼動時間に追加して、可動(べきどう)時間を入力できるようにしてその比較化ができるパイチャートも追加で組み込もうとしております。

小泉: お客様の声はどうですか。
古澤: 細かいところまで一気にいけないという事情、費用対効果の算出の難しさがあってこのソリューションであれば導入しやすく、将来の拡張性も担保されるから導入してみたいという、うれしいお声を良く聞かせていただきます。
今回投資いただく費用は、1つのセンサと1つのUSBとSCADAソフト(300タグ分)&BIソフトが内蔵されたDINレール対応のIPC を全部パッケージ化した金額で¥250,000 です。
購入頂きましたお客様へは、専用のコールセンターも設けております。
当社は、「日本ラッド」という上場企業に出資しています。日本ラッドは、今回のソリューションで、ソフトウエアの部分を担当しています。つまり、ソフトウエアの保守に関しては、日本ラッドと共同で行っております。
また、保守メンテナンスのためのコールセンターについては、シャープと共同で運営しております。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。