ファナックは、東京ビッグサイト青海展示棟で6月5日~6月7日まで開催された「スマートファクトリーJapan 2019」に出展した。ファナックはFIELD systemの新しいアプリケーションとスタートアップパッケージという新たな導入サービスの展示をしていた。
FIELD systemとは、製造業向けのオープンプラットフォームだ。サードパーティの開発者も自由にアプリケーションやデバイス用コンバータの開発、販売が可能である。
世代やメーカーの壁を越えて接続可能とすることで、製造設備やデータの一元管理やデータ共有を促進させる。また、人工知能とエッジコンピューティング技術を組み合わせることで分散型機械学習なども可能にする。
また、FIELD systemのアプリケーションやコンバータにより、他社のCNC、PLC、センサ、ロボットの情報を収集したり、上位システムとも容易に結合や融合が可能だ。
現在FIELD systemで使えるアプリケーションはファナック、富士ソフト、NTTコミニケーションズなど17社が提供する、「見える化アプリケーション」「品質向上アプリケーション」などの42点だ。
月額制で機器ライセンスから、保守サービスまで提供
また、ミツイワとの共同提供で、最小規模からFIELD systemの導入ができるよう、「FIELD systemスタートアップパッケージ」というサービスが打ち出されていた。
ルーター、サーバー、HDD、UPS(無停電電源装置)、産業用スイッチがセットになっており、設定を行ってくれる。

接続できる機械は5台までで、三年間のリース契約とのことだが、月額9万円〜という価格を提示している。これは導入を悩んでいる企業に対し、試すことができる場を提供するために実施されているという。
顧客の要望があれば、ここからさらに接続する機械の台数を増やしたり、新たなアプリをダウンロードするなど、バージョンアップを行うことができる。また、一度導入してしまえば、ファナックの閉域網のクラウドから最新の状態にアップデートされる。
サポート対応は、ファナックのFIELD system専用の総合窓口「FIELD systemサポートコールセンター」を利用することができる。
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