日本の製造業は、情報網・物流網の発達による販売チャネルのグローバル化や消費者ニーズに合わせた多品種化・複雑化、また豊富な知見・技術を有する熟練労働者の引退による世代交代など、大きなビジネス環境の変化に直面している。昨今の品質不正や巨大リコールなどの問題は、そうした変化への対応の遅れが原因として指摘されており、多くの企業にとって重大な経営リスクとなっている。
PwCコンサルティング合同会社は、製造業の品質管理領域を高度化する新しいソリューション「Quality Digital Transformation」の提供を開始した。
同ソリューションのもつ以下の機能と各社が培った技術、知見、改善力を掛け合わせることで、製造業の品質領域(品質保証・管理など)においてDXを進め、さらなる品質向上と継続的な改善を実現する体制の構築を目指す。
- 製品品質に関わる全データの収集・統合とダッシュボードによる見える化
- 統計分析・テキストマイニングによるリコール・重大不具合リスクの自動検知
- 品質問題の原因分析・対策立案へのAI・データ解析技術の活用
- 過去の不具合と対策方法のデジタルアーカイブによる問題解決力の継承
- 品質データの活用、品質問題の解決力向上による顧客対応力の強化
また、同ソリューションは、グローバルに展開する製造業を対象に国内・海外全ての拠点への導入を想定し、各地域の多言語にも対応しており、事業や拠点を横断した全社施策としての適用が可能だ。
さらに、PwCコンサルティングは各企業の経営環境に応じて品質領域のDXモデルを策定し、実装、定着化まで一貫して支援する。品質に関するデータの統合、データ解析技術による不具合などの早期検知・問題の原因分析、過去データの学習による予測型の顧客対応など、オペレーションモデルを再構築する。
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