ワイヤーハーネスや光ファイバーケーブルなどの製品や組み込まれた機器類は、市場に流通するまでに多くの作業工程が存在する。そのなかで、製造、加工作業および組立て現場での挿入作業や品質検査など、いまだに人の手で作業が行われているケースが存在し、現場では働き手の確保が課題として挙げられている。
もとより、国内の製造業における人手不足は深刻であり、これらの問題は大手企業から中小企業まで顕在化している。その中でも特に「技能人材」の不足が突出して課題視されており、対策としては、シニア層の雇用継続や技能継承、または自動化などが検討されている。
株式会社ASTINAでは、これまで「ケーブル挿入の自動化」というソリューションを以て、基板組立てや製品組立ての現場を支援してきた。
このほど、同ソリューションのアップデートを行い、AI/ロボティクス技術を活用してケーブル挿入作業や品質検査をはじめとしたケーブルに関わる業務の自動化を支援するパッケージの提供を開始した。
同パッケージでは、ピン番号が頻繁に変わるケーブル製造や、導通検査・電流検査・光ケーブルの性能試験などの製造 – 品質試験までの工程を一括で自動化できる。また、ケーブル製造後の基板への挿し込み作業も自動化できる。そのため、ケーブル製品自体や内部で組み付けが行われた製品が市場に出回るまでの工程において、一部を除きほぼすべての工程を自動化させることができる。
また、ASTINAが構築したAIであれば、複数種類のケーブルを取り扱う現場でも対応できる。ラフにケーブルが置かれている場合でも、AIが即座に種類判別を行い、ロボットアームが基板の最適な箇所に挿入を行う。単純な基板の組立加工だけではなく、基板の検査を行う際の一時的な抜き差しや差し替えなども可能だ。プログラムの書き換えによって、柔軟に動作を調整できる。
同パッケージを導入することで、ケーブル組み付け作業だけではなく品質検査といったケーブル製造作業まで対応が可能となり、現場の自動化・省人化に支援する。
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