NTN株式会社は、一般社団法人Edgecrossコンソーシアム(以下、ECC)が提供する産業用IoTプラットフォーム「Edgecross」対応の「軸受診断アプリケーション」を昨年夏に開発し、無料体験版を提供している。
そうした中NTNは、導入を検討するユーザ向けに対し、産業用PCや関連機器を無償で提供するECCのPoC構築支援サービスに、「軸受診断アプリケーション」が追加されることを発表した。
これにより、ユーザ側で機器類を準備することなく、「軸受診断アプリケーション」の無料体験版を試すことが可能となった。
ECCが提供するPoC構築支援サービスは、IoTシステム構築を検討するユーザに対し、ECCが「Edgecross」の基本ソフトウェアをインストールした産業用PCや関連機器(以下、PoCキット)を、一定期間無償で貸し出すとともに、ユーザ元で必要な設定作業を支援するサービスだ。
収集データの変更やダッシュボード画面のカスタマイズなども可能で、ユーザはPoCキットを用いて「データ収集」や「見える化」を事前に確認、検証することが可能だ。
今回のサービス拡充では、「軸受診断アプリケーション」と周辺機器(振動センサ、データロガー)がPoCキットに加わった。
NTNが開発した「軸受診断アプリケーション」は、軸受近傍に設置された振動センサのデータを収集し、軸受の異常を診断するEdgecross認定製品だ。
軸受情報や運転情報などの設定が不要で、NTN以外の軸受の診断も可能だ。
設備や稼働状況を監視し、生産現場でデータをリアルタイムに収集・分析することで、設備の不具合や故障を検知する。
なお、「軸受診断アプリケーション」の無料体験版は、Edgecrossマーケットプレイスに出品中だ。
また、NTNは、ECCが出展するオートメーションと計測の先端技術総合展「IIFES(Innovation Industry fair for E x E Solutions)2022」に参加し、「軸受診断アプリケーション」を用いた軸受診断のデモンストレーションを行う予定だ。
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