株式会社コンテックは本日、設備の遠隔監視に必要なハードウェア・ソフトウェアを提供する、クラウド型設備監視ソフトウェアサービス「FacilityView(ファシリティ・ビュー)for PLC」を、2022年4月より販売開始することを発表した。
「FacilityView for PLC」は、工場やインフラ設備で稼働しているPLCに、専用IoTゲートウェイ機器(別売)を接続することで、収集したデータの可視化・蓄積・通知をする機能サービスを、インターネット経由で提供するクラウド型ソフトウェアサービスだ。
初期投資が必要なく、サーバ運用保守、通信回線の管理が不要なのが特徴で、通信費用込みのサブスクリプションで提供されている。
IoTゲートウェイ機器は、FA制御機器としてIDEC株式会社と共同開発されており、LTE通信機能を搭載。予め通信SIMを内蔵(キッティング済)しているため、現場のPLCに接続することで、運用を開始することができる。
コンテックは今後、他のセンサに対応した設備監視パッケージを、「FacilityView」シリーズとして展開する予定だ。また、「FacilityView」のIoTプラットフォームを、サービスとしてOEM提供していくとしている。
なお「FacilityView for PLC」は、IDECからも「LTE通信型クラウドデータロガー『SG1A形』」の名称でサービス展開される。
FacilityView for PLCの特長
クラウドサービス
ダッシュボード
収集した情報をダッシュボードとして表示。設備単位や機能単位など、監視が必要な情報を任意に構成して施設の監視を行うことが可能。
グラフ表示
情報を時系列でグラフ表示することができる。日・月・年などのグラフ表示および過去データとの比較などが可能。
地図機能
設置した端末位置を地図上で管理することができ、施設の異変なども地図上で表示可能。
HMI機能
HMI機能(ヒューマンマシンインターフェース)をサポート。施設の状態をグラフィカルに表示可能。
出力指示
クラウド画面の操作により、施設側のPLCへ情報を出力可能。緊急時の対応指示や、施設側での制御機能への制御条件として利用することができる。
端末のファームウェアアップデート
クラウドサービス側の設定により、ゲートウェイ端末のファームウェアの更新が可能。更新タイミングは各端末ごとにスケジューリングをすることができる。
専用PLCゲートウェイ
「FacilityView for PLC」専用のIoTゲートウェイ機器(型式: FV-MG100)を提供。PLCからModbus-TCP、またはMCプロトコルを利用してデータ収集が可能。
データ収集に必要な設定は、全てクラウドサービス側で設定することができるため、LANケーブルでPLCと接続することで情報収集を始めることが可能。LTE通信機能を搭載し、予め通信SIM内蔵で提供するため、通信回線を別途用意する必要がない。
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