キヤノン株式会社は、FA(Factory Automation)向けの画像処理ソフトウエア「Vision Edition」を2018年より提供しており、外観検査や欠品検査などの画像検査、アナログメータおよびデジタルメータやバーコードの読み取りなど、画像解析結果を活用し、検査業務や点検業務の効率化・省人化を推進してきた。
そうした中キヤノンは本日、FAなどの生産性向上を支援する画像処理ソフトウエアの新製品「Vision Edition 2」を、2022年9月中旬に発売することを発表した。
「Vision Edition 2」では、画像処理性能の向上やネットワークカメラをはじめとする接続可能なカメラデバイス種類を拡大し、様々な外部機器やソフトウエアとの連携強化などを実施している。
具体的には、ディープラーニングを用いた文字認識強化とパターンマッチング精度の向上により、高精度な画像解析を実現している。

さらに、キヤノンITソリューションズが提供しているAI検査プラットフォーム「Visual Insight Station」(2021年9月発売)がサポートする「Detection(位置検出)」「Segmentation(領域検出)」「Classification(分類)」の各機能を、「Vision Edition 2」内で利用可能だ。

これにより、従来のルールベース方式の画像処理と、新たにAI画像処理を組み合わせたハイブリッドな画像検査を行うことができる。
接続可能なカメラデバイス種類は、キヤノン製またはアクシス製のネットワークカメラに加えて、USB3 Vision規格に対応した産業用カメラやUVC規格に対応したウェブカメラ、キヤノンのミラーレスカメラ「EOS R」シリーズなどとの接続が可能だ。

通信機能強化については、HTTPプロトコルを用いて、画像処理指令やプログラムの切り替え、検査結果の受信が可能になる。
これにより、様々なFA関連のアプリケーション(MES、WMS、SCADA、BIツールなど)との連携が可能。加えて、TCPおよびUDPによる外部機器制御をすることができ、照明のON・OFF制御や画像処理の結果に応じて、シグナルタワーの点灯色を変えることが可能だ。

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