北海道電力株式会社および東芝エネルギーシステムズ株式会社は本日、北海道電力の火力発電所である石狩湾新港発電所1号機および苫東厚真発電所4号機を対象とした、設備の不具合・性能低下の早期検知を目的とする火力発電所の運用高度化の取り組みを開始したことを発表した。
この取り組みは、東芝ESSのプラント監視ソフトウェア「EtaPRO(エタプロ)」を活用しており、発電所の各設備に設置されているセンサから得られる運転データをもとに算出された、運転状態の期待値と実測値を比較することで、主要設備の不具合や性能低下の兆候を検知するものだ。
これにより、運転状態の変化をリアルタイムにとらえることができるようになるため、これまでよりも早い段階で検知が可能となり、発電支障の未然防止や効率的な運転に寄与する。
また、今回の取り組み開始に向け、2020年10月より両社は共同で検証を行っており、北海道電力は火力発電所の運転データの提供、東芝ESSはシステムの構築を担った。
加えて、「EtaPRO」を石狩湾新港発電所1号機および苫東厚真発電所4号機に導入するにあたっては、東芝ESSのクラウド上にシステムを組み込むことで、システムの運用管理とメンテナンスの効率化を実現している。
なお、クラウドを活用したシステム運用管理にあたり、北海道電力と東芝ESSは、定額・長期サービス契約を締結している。
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