金属加工の現場では、加工時の負荷で刃物が折れ、加工不良になることを防ぐため、熟練作業者が感覚や勘を使って加工作業を行っている。そのため、生産性の効率化が進んでおらず、現場の高齢化と人手不足も年々深刻になってきている。
そうした中、株式会社フツパー、株式会社浪速工作所、IMV株式会社、有限会社ヒサミツは共同で、既存の工作機械に振動センサを設置することで、加工条件の可視化・刃物の破損検出をするIoTサービス「振動大臣」の提供を開始した。
「振動大臣」は、振動センサと専用のソフトウェアを用いたサービスだ。振動センサとルールベースAIにより、刃物の摩耗・刃物の破損などの、異常値を判断することができる。
また、工作機械に標準搭載のI/Oと接続することにより、リアルタイムで測定された振動データに対して、クリティカルな異常が起きた際に工作機械を停止したり、アラートを出したりする設定を行うことが可能だ。
各機器はクラウド上で遠隔管理することができ、エラー数の管理を行うこともできる。
過去の加工条件や図面データは呼び出すことができるため、刃物の寿命を測る場合や加工データの可視化に有効なデータが蓄積され、次の加工に活かせる仕組みだ。
稼働時間は工作機械が稼働している時間を計測することで割り出すことができるため、それらのデータをもとに、稼働率・人事評価・顧客分析等の様々な用途に活用することができる。
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