SB C&S株式会社と田辺工業株式会社は連携し、田辺工業がICT環境の構築を進める地下や山間部、工場内などの特殊な現場環境において、さまざまなセンサからデータを収集し、現場の状況を可視化できるIoTサービス「Sense Connect(センスコネクト)」を活用した取り組みを開始する。
「Sense Connect」は、管理したい機器や場所に取り付けるセンサや「obnizゲートウェイ」などのデバイスと、データを記録・分析し、メールに通知が届くクラウドサービスをパッケージにしたIoTソリューションだ。
収集されたデータは、Wi-Fiまたは携帯電話の無線通信を利用して、ユーザのパソコンやタブレットなどで可視化される。加えて、拠点や閲覧権限を無制限に追加することが可能な他、メールの通知機能などでリアルタイムに確認することもできる。

今回、田辺工業がIoTを活用して業務改善に取り組んでいる特殊な現場環境へ「Sense Connect」を導入することにより、これまで目視での確認や作業員の常駐で行われていたさまざまな管理・点検業務を自動化し、現場環境をデータとして可視化することが可能になる。
また、SB C&Sは今回新たに、作業現場における酸素欠乏症対策として一酸化炭素濃度を測定するポータブルガスモニタ(理研計器株式会社、モデル名:GX-3R Pro)や、設備保全を目的とした機材の表面温度を取得するための温度センサ(レンジャーシステムズ株式会社、モデル名:iBS03TP)、機材間の距離データを取得するためのTOF距離センサ(レンジャーシステムズ株式会社、モデル名:iBS03R)などを「Sense Connect」に接続した。

これにより、これまで課題となっていた作業時の安全対策や設備点検業務の効率化、現場の作業環境の改善などを、各センサで収集したデータを活用して解決することができる。
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