「Catena-X」は、ドイツを中心に設立された、自動車産業のバリューチェーン全体でデータを共有するためのアライアンスだ。
「Catena-X」の標準に準拠したデータスペース(業界のポリシーによって共同で管理されるデータ空間)の運用は、2023年4月より開始される予定だ。
これにより、日本の自動車関連企業も「Catena-X」に参加する企業と取り引きする際、「Catena-X」を利用してデータを連携するよう要請される可能性がある。
しかし、「Catena-X」でデータを連携するには、「Catena-X」の標準や運用ルールを遵守して参加資格を取得し、「EDC」と呼ばれるソフトウェアを使って「Catena-X」に接続する必要があるほか、「Catena-X」の標準形式でデータ交換しなければならない。
そこで、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)と株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、「Catena-Xデータスペース」との接続を実現するソリューションのベータ版を、2023年4月17日より提供開始する。
今回発表されたソリューションは、「Catena-X」との接続を実現するプラットフォームの提供および接続の支援を実施するものだ。
また、「Catena-X」に接続可能なプラットフォーム上で、各利用者にアズ・ア・サービスの形で「EDC」を提供するため、自社システム環境への「EDC」導入が不要だ。さらに、Catena-X標準への対応や「EDC」の設定作業を支援する。
今後両社は、このソリューションの提供を通じて抽出した知見にもとづき、2024年中に世界各国のデータスペースとセキュアに相互接続可能な国際接続ゲートウェイの構築を目指すとしている。
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