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シーメンス、産業用オートメーションにITとAIを導入する「Industrial Operations X」を発表

シーメンス株式会社は、「Industrial Operations X」を発表した。これは、ソフトウェアとネットワーク接続されたハードウェアの製品ライン、パートナーのエコシステム、およびマーケットプレイスからなるオープンなデジタルビジネスプラットフォームである「Siemens Xcelerator」の一部だ。また、完全バーチャルコントローラも同時に発表している。

「Industrial Operations X」は、工業生産のオートメーションと制御・運用を推進する、オープンで相互運用可能な製品ポートフォリオで、ITとOTの統合における、生産エンジニアリング、実行および最適化のためのソリューションだ。

これは、オートメーションの世界の中でも、最先端ITの機能と、ソフトウェア運用で実績のある手法との統合に重点を置くものであり、ローコード、エッジ、クラウドコンピューティング、AIと、オートメーション技術およびデジタルサービスと融合したものだ。

これにより、工場や生産ラインが柔軟かつモジュール化され、ボタンをクリックすることで変化に対応することができる。

なお、2023年4月17日~21日にドイツで開催されている国際産業見本市「ハノーバー・メッセ」では、オートメーションの仮想化をする「完全仮想化コントローラの導入」、ITコードでオートメーションをプログラム可能にする「Simatic AX」、Industrial Edge環境のための可視化をする「WinCC Unified」を発表している。

シーメンスは今後も、最新のIT技術を既存のオートメーションソリューション(当社のSIMATIC S7、SIMATIC WinCC、SIMATIC PCS neo、SINUMERIKなど)と統合していくとしている。

ハノーバー・メッセで紹介された3つの技術

完全仮想化コントローラ

仮想プログラマブル理論制御装置(PLC)は、「SIMATIC S7-1500」の機能をベースに、ハードウェアに依存せずにアプリケーションを一元管理することができる。仮想制御によってPLCプロジェクトを拡張でき、オープンなデータインターフェースを通じて他のIT製品と統合が可能。

Simatic AX

Simatic AXにより、IT管理者は、Visual Studio Codeをベースとした開発環境で、GITなどによるバージョン管理を行えるようになる。Simatic AXはクラウドベースで、サービスとして利用可能だ。

WinCC Unified

Industrial Edgeを使うことで、生産機械に搭載されたソフトウェアの管理がより簡単、柔軟、かつセキュアになる。機械や工場のデータの取得、前処理、および分析に特化した様々なアプリが既に利用可能だ。

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