大日本印刷株式会社(以下、DNP)は、飲料・食品を中心とした工場の製造DX化を支援する「DNP飲料工場支援サービス」を開発した。
なお、このサービスには、DNPが国内外に導入してきたPETボトル無菌充填ラインの実績に基づき開発されている。
そして、その第一弾として、工場の生産ラインのデータをクラウドで管理・解析できる「情報収計・分析ツール」を、飲料メーカ2社の国内工場にサブスクリプション方式(月額定額制)で提供し、2023年5月に運用を開始する。
「DNP飲料工場支援サービス」の「情報集計・分析ツール」は、工場の製造設備に関するデータをクラウド環境で取得し、生産状況や課題を可視化する。
製造設備の制御装置であるPLCや、製造ラインに取り付けたセンサなどからのデータ取得が可能で、DNPが提供する設備以外でも利用することができる。
また、取得した大量のデータに、データの正確性を高める独自のクレンジング処理を行った上で集計・解析し、レポートとして提供される。
利用者は、作業の進捗状況やラインで発生したトラブルの集計など、約40種類のレポート画面をWebブラウザで確認することができる。
DNPは今後、「DNP飲料工場支援サービス」の機能として、センシングモジュール、オペレーションサポートツール、自動化装置、メンテナンスサポートツール、教育・技術伝承ツール、コンサルサービスの提供などのメニューを拡張していくとしている。
また、PETボトルに限らず、多様な飲料工場に本サービスの導入を進めるとともに、将来的には食品・医薬品・非食品分野などの工場に提供していく予定だ。
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