ウイングアーク1st株式会社は、三井屋工業株式会社が生産実績管理システムを構築するにあたり、BIダッシュボード「MotionBoard」を導入したことを発表した。
三井屋工業は自動車の内外装部品メーカであり、これまで工場の稼働状況や生産データの管理を紙の作業日報で行っていた。
そこで、2021年4月の東北エリア(山形県米沢市)への新工場建設を機に、まず新工場でデジタル化を進め、その成果を本社工場に横展開する形でスマートファクトリー化を推進するにあたり、ダッシュボードとして「MotionBoard」を導入した。
「MotionBoard」さまざまなチャート表現をすることができるダッシュボードで、国産ベンダーによるサポート体制が整っていることや、カメラ連携機能が搭載されていることなどが特徴のサービスだ。
生産実績管理システムは、セレンディップ・ホールディングス株式会社がサービス展開している、製造現場マネジメントを行うための製造現場DX支援ツール「HiConnex(ハイコネックス)」として2019年より稼働を開始した。
設備データやセンサーデータ、定点カメラのデータなどをリアルタイムに取得し、生産情報や不良情報が「HiConnex」に集約され、「MotionBoard」のダッシュボードで確認することができる。

進捗管理画面やKPIとの比較画面などのダッシュボードが、工場中央に設置されたディスプレイに表示されているほか、オペレーションの現場では製造ラインごとにタブレットが設置されている。
その結果、不良が発生した際の情報を集約・分析して対応することができ、不良品率が4.0%から0.4%に改善。生産性は200%向上した。
また、異常が発生した時は、作業者がタブレット上のボタンを押すことで、管理者のスマートウォッチに異常発生の連絡が届き、対応が可能になった。
さらに、「MotionBoard」のカメラ連携機能を活用し、セーフィー株式会社のクラウド録画カメラと連携。2023年3月より稼働を開始し、映像データの活用により障害の原因を特定できるなど、一定の成果が確認されている。

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