キャディ株式会社は、同社が提供する図面データ活用クラウド「CADDi DRAWER(キャディドロワー)」の新機能として、類似図面の差分表示、類似図面検索のキーワードフィルタ、図面の回転表示、そして画像検索のJPEG形式への対応を開始したことを発表した。
「CADDi DRAWER」は、図面に記載されている寸法、記号、テキスト等の情報を自動で読み取り、構造化されたデータとして蓄積し、蓄積された図面データの検索・利活用を可能にするサービスだ。
図面データを独自のアルゴリズムで解析することにより、二次元の図面に描かれている形状の特徴をもとに、三次元での類似性の高低を判定し必要な図面を探しだす「類似図面検索」の機能を搭載している。
これまで類似図面検索においては、酷似している図面のサムネイルが並んだ場合に、「どこに差分があるか比較しづらい」という課題があったのだという。
そこで今回、図面の差分を表示する機能が追加されたことで、差分がわかりやすくカラー表示され、差分を比較することが可能になった。

具体的には、類似図面検索の結果をクリックすることで、フォーカスしている図面と図面情報(基本情報)、タグ、プロジェクトの元図面と差分がある箇所が、オレンジ色にハイライトされる。
また、類似図面結果ページのトグルボタンでオン・オフの切り替えや、スライダーで差分の強度を調整できる。
類似検索結果のキーワードフィルタでは、AIを使った類似図面検索と、図面に書かれたキーワードでのフィルタを組み合わせて使うことで、これまでより早いリードタイムで目的の図面を見つけることができるようになる。
複数のキーワードでフィルタする場合は、スペース、カンマ区切りでANDフィルタが適用される。

図面の回転表示機能は、大量の紙図面をPDF等へデータ化する過程で起こりがちな「図面の向きの不統一」という課題に対応する。これにより、回転した状態での類似図面検索の差分表示が可能となる。

また、2023年7月に追加した画像検索機能も、PNG、PDFに加えて、JPEG形式へ対応を拡大する。
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