横河電機株式会社とNTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、両社で開発してきた「共同利用型OTクラウドサービス」の第一弾として、横河電機の「OpreX Asset Operations and Optimization」のラインアップである「CIMVisionPharms(シムビジョンファームス)」のクラウド対応版の販売を、2023年11月15日に国内で開始する。
今回、医薬品工場における製剤から包装までの秤量を含む各工程の製造実行管理を担う製造管理パッケージ「CIMVisionPharms」をクラウドサービス化したことにより、サーバ基盤の構築・拡張・縮小が容易になり、管理業務の負担軽減、運用コストの適正化を支援する。
「CIMVisionPharms」は、NTT Comが提供している「Smart Data Platform」のクラウドおよびサーバや、ネットワークサービスを利用して構築されている。
これにより、高いセキュリティ環境を保ちながら、システムの更改や機能拡充、リソース変更、制御内容の変更などに柔軟に対応することをが可能だ。
また、NTT Comが提供しているマネージドサービス「X Managed(クロスマネージド)」を利用して運用されており、事業所・工場内に設置されていたサーバの保守・運用といった管理業務負荷の低減が見込まれる。
加えて、サーバ基盤のリソース変更にも柔軟に対応できるほか、サブスクリプション方式での提供とすることで初期コストを削減することができる。
なお、横河電機が販売している製造業界向けの他のMESパッケージのクラウドサービス化については、今後両社で検討する方針だ。
また、リアルタイム性、可用性、セキュリティ要件が求められる、プラントの制御や運転の監視を行う生産制御システムのクラウドサービス化についても、現在両社で検討を進めているとしている。
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