安川電機、デジタルツイン環境を実現するエンジニアリングツールを発売

株式会社安川電機は、セル領域へ適応する、シミュレーション検証をベースにしたエンジニアリングツール「YASKAWA Cell Simulator」(以下、YCS)を開発し、販売を開始した。

「YCS」には、セルのエンジニアリング、セルの動作分析、セルの再計画の作業をする特長がある。

安川電機、デジタルツイン環境を実現するエンジニアリングツールを発売
「YASKAWA Cell Simulator」の特長

セルのエンジニアリングでは、バーチャル環境上でセルの構造を検討・決定することで、セルの設計や現場での立上げ工数を削減する。

また、データをベースとした自律分散型セルシステムを立ち上げ、エンジニアリング作業からセル全体の動作確認までを、バーチャル環境上で実行する。

具体的には、セル内機器の接続設定、掲示板(セル内の自律した機器がデータ共有する仕組み)の設定、および機器のレイアウト設定の支援機能に加え、セルの動作計画の作成・編集機能や、タスク(各機器が特定の目的で行う作業)のプログラムの作成・編集機能、また、セル全体のシミュレーション検証機能を備えている。

セルの動作分析では、バーチャル環境で作り出される理想の計画データと、リアル環境から収集・取得される実績データを活用することで、計画と実績の差異と、その差異が発生した要因を分析することができる。

計画と実績の差異を確認する機能では、視える化ツール「YASKAWA Cockpit」(以下、YCP)を通じて取得したリアル環境の時系列データと、YCSのバーチャル環境で作り出された理想の時系列データを比較・分析することで、動作の最適化に向けた再計画や異常原因の早期発見につなげることができる。

また、セルシステムの立上げ段階や再計画段階においても、エンジニアリング作業を支援する。

リアル環境でのデータを活用して再構築した、リアル環境との差異が小さいバーチャル環境とセルのエンジニアリング機能を用いることで、リアル環境で行うエンジニアリングと同等の作業をすることが可能だ。

さらに、周辺機器の応答特性を再現したシミュレーションにより、デジタルツインとしてよりリアル環境に近い検証ができる。

リアル環境で収集されたデータを活用してPDCAサイクルを回すことで、サイクルタイムの分析や再計画が行えるエンジニアリング環境となる。

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