エイチアンドエフとインテック、IoTを活用した機械の遠隔保守と監視を実現するシステムを開発

株式会社エイチアンドエフは、自動車用大型プレス機械を製造しており、開発から製造、アフターサービスを自社で提供している。

プレス機械の耐用年数は30～50年であるため、故障による製造ロスの機会を減らして品質を維持する必要があり、納品後のアフターケアが重要だ。

通常、工場内にはプレス機械専任の保全担当がいるが、高齢化による熟練技能の継承や、業務の負荷が課題となっていた。

こうした中、株式会社エイチアンドエフと株式会社インテックは、IoTを活用した自動車用大型プレス機械の遠隔保守と監視を実現するシステムを開発した。

このシステムでは、プレス機械から稼働ログなど制御データを収集して、保全に関する診断レポートを提供する。

具体的には、プレス機械の制御データを自動的に稼働記録として残し、クラウドまでアップロードを行う「IoT-Box」を設置し、定期監視により稼働記録をグラフや表で可視化できる診断レポートを提供する。

また、プレス機械でトラブルがあった場合、エイチアンドエフの拠点から遠隔保守を実施して、製造ロスの機会を削減する。

今後エイチアンドエフは、油圧や温度などのデータで経年劣化を探る方法や、IoTを使って収集した大量のデータを分析するためにAIを導入し、異常が起きる前に検知する仕組みについて検討していくとしている。

IoTNEWS編集部

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