NTT東日本がローカル5G活用のスマートファクトリーを本格展開、開発検証施設も開設

東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)は、2023年5月に行ったローカル5Gの活用による実証を基に、「ギガらく5G」を使用したスマートファクトリーソリューションの展開を始めることを発表した。

「ギガらく5G」は、専用周波数帯を使用した5Gシステムで、電波干渉の影響を受けずに高速大容量通信が可能だ。さらに、構築から既存ネットワークとの接続、運用保守までを一括で請け負うことも可能なのだという。

1基地局で半径数十~数百メートルのエリアをカバーしており、アップロード・ダウンロード速度の比率をユースケースによってカスタマイズ可能だ。

また、許可された端末のみ接続可能かつ公衆網を通らない仕様となっているほか、論理的にネットワークを分割して、ユースケースによって通信帯域の優先制御ができる。

加えて、接続端末の移動時に、基地局間のハンドオーバーが可能なため、Wi-Fi接続と比較し安定した通信が可能だ。

これにより、工場や倉庫の無線化、無人搬送車やデジタルアシストツールの新たな導入による通信量の増加にも対応する。

さらに、本格展開に伴い、ショールームと機器の開発検証が可能な施設「ローカル5Gスマートファクトリー&ロジスティクスラボ」を、2024年1月24日に東京都調布市の「NTT e-City Labo」内に開設した。(トップ画施設内観)

この施設は、製造業や物流業などで、ローカル5Gを活用したソリューション実装に向けた開発検証の場として使用される予定だ。また、すでに導入された機器は全てローカル5G接続検証が完了しており、NTT東日本からの提供も可能となっている。

NTT東日本がローカル5G活用のスマートファクトリーを本格展開、開発検証施設も開設
同施設に導入済の機器一覧(左上:株式会社eve autonomyの建屋間自動搬送車「eve auto」 右上:Industry Alpha株式会社の手作業工程ボタン 左下:ブレインズテクノロジー株式会社のAI検品システム「Impulse」 右下:Industry Alpha株式会社のAMR搬送システム「Akatsuki」)

施設内では、変更可能な製造工程を展示しており、要望に応じて新たな機器の持ち込みと検証試験の実施も可能だ。

なお、NTT東日本は、2020年からローカル5Gの社会実装に向けた取り組みを開始しているほか、製造工程に使用される機器メーカと協力し、「ギガらく5G」との接続検証を進めているとしている。

今後NTT東日本は、パートナー企業と共に、製造業・物流業等におけるローカル5Gを活用したソリューション実装に向けた開発検証の場として同施設を活用していくとしている。

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