サイバネット、VR設計レビューシステムのバージョンアップで生産業務を効率化

サイバネットシステム株式会社(以下、サイバネット)は、VR設計レビュー支援システム「バーチャルデザインレビュー」V7.0の提供を、2024年3月25日から開始した。

「バーチャルデザインレビュー」は、VRを活用したコミュニケーションツールだ。3DCADの形状データを直接VR空間に投影させることで、遠隔地のメンバーを含む複数人が同じVR空間でコミュニケーションを取りながらレビューを行うことが可能だ。また、設計の変更や確認もリアルタイムにVR空間で行える。

これにより、CADを普段利用しない担当者や生産担当者も設計レビューがしやすくなるという。さらに、設計変更等の情報を効果的に共有することで、開発コストや時間の削減につながるとのことだ。

今回発表されたバージョンでは、製造・生産分野のニーズに特化した機能が追加・強化され、製造ラインの最適化や操作・組立トレーニングなどの業務効率化に寄与する。

新機能としては、点群データ(LAS形式)の読み込みに対応し、CADデータのない建物の内部構造もVR空間に表示可能になった。これにより、CADモデルのない建物の内部構造なども、3Dスキャンによる点群データがあればVR空間で表示可能になった。

工場やプラントの実際の光景とCADモデルを重ねて表示できるため、例えば工場に新しい装置を導入する場合、意図した場所への設置可否や、装置設置後の作業者の導線などを検討できる。他にも、製造ラインをVR空間に再現し、技術者のトレーニングに役立てることも可能だ。

また、部品の移動を支援するガイド機能が追加され、レビューの効率化に寄与する。この機能が有効になっている時に部品を移動すると、元の位置がガイド表示され、ガイドの近くで手を離すと、部品は自然に元の位置に戻る仕様となっている。

[移動させた部品が元の位置に戻る様子]

さらに、両手操作が可能になった。これまでのバージョンでは、片方のコントローラだけでCADモデルの部品を操作していたが、今回のバージョンでは、両手のコントローラを使って部品を操作することができ、実機を用いた状況に近いレビューが可能になる。

サイバネット、VR設計レビューシステムのバージョンアップで生産業務を効率化
両手でCADモデルを操作する様子

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