工場では、落雷による停電や大雨による浸水、強風による排ガスの拡散などが課題となっており、物流倉庫では熱中症リスクにも注意が必要だ。特に落雷は影響が大きく、一瞬でも停電すると製造ラインがストップし、再稼働させるまでの時間や原料の大きなロスにつながる。
そこで株式会社ウェザーニューズは、企業向け気象情報「ウェザーニュース for business」の工場版の提供を開始した。
同サービスでは、工場周辺における大雨・強風・落雷・河川水位の上昇・熱中症などの気象リスクをアプリ画面やパソコン版の専用ウェブサイトから確認することができる。特に、工場の安定操業に大きく影響する落雷については、36時間先までの「落雷リスク」を「注意」と「警戒」の2段階で予報する。
また、危険性が高い場合は、工場管理者などにプッシュ通知やメールで一斉に知らせる。例えば、落雷の場合は、工場から30km圏内で落雷が発生した場合に「注意」、10km圏内で「警戒」のアラートで工場のリスクを通知する。これにより工場管理者は、72時間先までの積算降水量や雨雲レーダで工場への影響を確認し、製造ラインの停止や自家発電への切り替えなどの対策を講じることが可能となる。
その他にも、工場周辺のピンポイントな、天気予報、積算降水量、積雪予測、川の水位、ライブカメラ、土砂災害の危険度、避難情報、雨雲レーダーなど、様々な気象コンテンツを利用することができる。
加えて、同社が提供する、大雨・強風をリアルタイムに観測する法人向けの気象IoTセンサ「ソラテナPro」を併用することで、工場向け「ウェザーニュース for business」の法人ユーザは、アプリ画面から工場専用の「天気予報」と「観測データ」の両方を確認することができる。
また、アラート通知も両方で設定できるため、例えば予報をもとに事前に準備し、実際に設定値に達したときに最終判断するなどの使い分けも可能だ。
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