食品製造の工程では、食材に加え、パックやバランなどの包装資材が必要となるため、それらが生産計画に対してどれくらい必要かを考え、適切に準備する必要がある。
さらに、複数の種類の商品を取り扱う場合には、各商品ごとに原材料や包装資材の必要数を把握し、過不足なく発注や在庫管理を行う必要がある。
しかし、「発注」と「在庫」は今でもFAX注文や、手書き伝票が使用されるなど、人の経験と勘に頼って行われるケースも多く、結果、過剰在庫や機会ロス、廃棄ロスの発生などの課題がある。
そこで株式会社シノプスは、製造工程における食品の原材料や包装資材の発注、在庫のムダにフォーカスした食品製造業向け需要予測型自動発注サービス「sinops-CLOUD M」の提供を開始した。
「sinops-CLOUD M」は、4つの機能で構成される食品製造業向けの需要予測型自動発注サービスだ。
一つ目の機能は、「生産数」機能だ。出荷実績データをもとに需要を予測し、過剰生産や欠品を抑制した効率的な生産計画の作成を支援する。
「原材料」「包材」機能では、生産計画に基づいて原材料や包装資材の必要量を算出し、EDI* による自動発注を行う。
最後の「レシピ」機能では、原材料と包装資材のレシピ管理に加え、成分やアレルギー表示を自動生成し、食品表示ラベルを作成する。
これらの機能が連携することで、食品製造における需要予測から自動発注、食品ラベルの作成といった一連の業務を効率化する。
今後は、取次業務を独占的に行う取次代理店契約を株式会社コパックスと締結し、シノプスの需要予測を軸とした自動発注サービスの技術と、コパックスの包装資材や営業力などを生かし、食品製造業の受発注業務と在庫の最適化を目指すとしている。
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