アズビル株式会社は、工場・プラントの設備管理分野を対象に予兆保全を実現する「AIベースCBMプラットフォーム BiG EYES MM」を、2024年12月25日より販売を開始する。
「BiG EYES MM」は、同社が提供するAIオンライン異常予兆検知システム「BiG EYE」の予兆検知技術を、設備管理分野に応用したものであり、TBM(時間基準保全)からCBM(状態基準保全)への移行を加速させるサービスだ。
生産ラインのセンサデータや、PLCおよびDCSなどの制御システム内データ、電流計や振動計など機器管理用センサデータなどの多様なデータを使用し、AIがリアルタイムに設備状態を判定することで、予兆保全を実現する。
また、3つの特長の異なる機械学習アルゴリズムを搭載しており、機器の原理やセンサの有無などに応じ、網羅性の高い予兆検知システムの構築が可能だ。
システム構成は、サーバ、ビューア、コンフィギュレータの3要素で構成されており、サーバは、DCSやPLCなどの制御システムおよび、振動計や電流計などの機器診断センサからデータを収集し、蓄積する役割を担う。そして、収集されたデータを基に、AIが予兆監視モデルを自動学習し、対象を見守る監視を行う。
ビューアは、GUIとして機能し、AIによる監視状態をモニタリングするためのツールだ。ユーザは、Webブラウザを介してビューアを利用することができる。異常予兆が検知された場合、ビューア上の該当設備が点滅するとともに、メールで異常予兆の発生が通知される仕様だ。
なお、実際のシステム導入時には、規模に応じてサーバとビューアのユーザ数を増減させることが可能だ。
また、コンフィギュレータは、予兆保全を行う機器のAI監視モデルを作成するためのツールだ。加えて、作成したAIモデルの事前精度検証を同時に行うことができる。
将来的には、メンテナンス時期の予測までを視野に入れているという。また、設備管理に従事する個人ごとにパーソナライズ可能なポータルを装備し、企業全体の管理を統合するエンタープライズ対応機能を提供する計画だ。
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