株式会社山下製作所では、創業以来50年間、紙図面での管理を行ってきたものの、必要な情報を探すのに時間がかかることや、保管場所の確保に課題があった。
また、過去に紙図面をPC内に保存するソフトを導入した際は、図面のデータ化に伴う作業の煩雑さや検索の使いにくさから、活用が進まなっかたのだという。
こうした中、山下製作所は、株式会社New Innovationsが提供するAIを活用した製造業向けクラウド図面管理システム「図面バンク」を導入し、月間最大約45時間の業務時間削減につながったと発表した。
「図面バンク」は、図面と見積書、各種技術文書、CAD・CAMファイルなどの関連書類を紐づけてクラウドに保存・管理し、AIを活用することで、何千、何万枚もある過去の図面から類似形状を検索することができるサービスだ。
ソフトウェアのインストールは必要なく、パソコンやタブレットのブラウザから利用することができる。
今回、山下製作所が「図面バンク」のAIによる類似図面検索機能を活用したことで、これまで1件あたり5〜30分かかっていた作業を、数分で完了することができるようになった。
また、見積書の作成にあたっては、月間で一人あたり100件程度の図面を扱うこともあるため、単純計算で月間最大約45時間の業務時間削減に繋がることが期待できるとしている。
加えて、導入前は、紙図面を手作業でファイリングしていた作業が削減され、紛失や破損といったリスクも軽減されたほか、紙図面の保管場所も不要になったのだという。
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