シオノギヘルスケア、フェアウェイソリューションズの「 φ-Pilot」導入で在庫管理を最適化し業務時間を半減

SHIONOGIグループでセルフケア領域を担うシオノギヘルスケア株式会社は、フェアウェイソリューションズ株式会社の需給・PSI・在庫管理システム「φ-Pilotシリーズ」を導入し、複雑化していた在庫管理の最適化と使用期限管理の精度向上を実現した。

シオノギヘルスケアでは、これまで需給管理業務をExcelで運用しており、いくつかの課題があった。

まず、需給管理に用いられていたExcelは、作成者がすでに社内にいない上、複雑なマクロが組まれていたため、誰もメンテナンスできない「ブラックボックス」と化していた。これにより、業務の継続性に懸念が生じていたのだという。

また、商品ごとに1シートという構成で250以上もの商品を個別に管理していたため、全体像を把握することが困難であった。

必要な情報にアクセスするためには、多くのシートを行き来する必要があり、業務負荷は高かったという。

さらに、流通構造上、卸売業からの出荷実績をベースに需給計算を行っていたため、ロット単位での追跡が困難であった。結果として、使用期限を加味した正確な予定在庫の把握が不十分で、廃棄や欠品のリスクを抱え、安定供給の面でも課題が残る状況であった。

こうした中、標準仕様での早期稼働を可能にする「スマート導入」により、2024年12月から「φ-Pilot」を導入した。

その結果、既存の需給管理業務にかかる時間が約半分にまで削減されたほか、「計算ミスが無くなった」「関連する帳票作成もφ-Pilot内で完結するので不要になった」といった声が現場から寄せられており、業務効率の向上に貢献した。

また、管理ベースを自社から卸売業への出荷計画に変更し、卸売業のPSIは参考値とすることで、ロット単位での追跡が可能になった。

これにより、使用期限を加味した正確な製造判断ができるようになり、在庫不足や期限切れのリスクを未然に防ぐ体制が整った。

さらに、これまで見えにくかった需給管理情報が「φ-Pilot」を通じて各部門関係者と共有できるようになった。

加えて、アラート機能により不足や期限切れを予測表示するため、アラートが出たら声をかけるなど、社内では「パトロール」という形で相互チェックの役割を担っているのだという。

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