テクノロジーで人々の睡眠課題を解決する事業を展開する株式会社ニューロスペースによると、睡眠課題による経済損失の額は15兆円(※)で、産業医科大学の研究では、日本企業のプレゼンティーイズム損失の内訳は、肩や首の凝り(14%)に続いて、睡眠不足が2番目に大きい損失(11%、1人あたり年間約3.4万円)であり、企業成長や企業価値の向上においても睡眠課題が大きく影響を及ぼすことが判明している。
また、20代~50代の男女800名を対象にした「睡眠負債」に関する実態調査の結果、半数以上は自身の睡眠に何らかの不満を抱え、睡眠の満足度は日中の生産性に影響を及ぼしていることが分かった。自身の睡眠改善には約9割が意欲的であるが、その半数は行動に移せていない現状が明らかとなった。
このような中、KDDI株式会社と沖縄セルラー電話株式会社は、「au HOME」に快眠をサポートする2つの拡充サービスを本日3月15日から提供開始する。
1つ目の拡充サービスでは、「睡眠モニター 01」により睡眠状況を測定し、専用アプリ「Real Sleep」を通じて睡眠の質を定量的に確認できる。
「Real Sleep」は、ニューロスペースと共同で開発され、同サービスを活用することで、睡眠状態の可視化や、分析結果から得られる一人ひとりに適したアドバイスなどにより、顧客の睡眠問題解決に取り組む。さらに健康相談、専門医紹介、メンタルヘルス、介護、育児の悩みについて、専門士(保健師、管理栄養士等有資格者)に電話で相談できる「健康電話相談」をオプションとして提供する。
「au HOME」「with HOME」の利用料金、機器代金に加えて、アドバイスバイスオプション(個人向けアドバイス・健康電話相談)の利用には月額300円が必要だ。
また、コラボレーション型ホームIoTサービス「with HOME」のパートナー企業にフランスベッド株式会社を加え、睡眠の質向上を目的に、「睡眠モニタリング機能付きマットレス(ルーパーRP-5000SE)」を共同開発した。同マットレス購入者向けに「Real Sleep」と「with HOME」がセットになった専用プランも提供する。
同プランで利用する「Real Sleep アドバイスオプション」は、睡眠データに加え、「マルチセンサー 01」で取得した寝室内、マットレス内の温湿度データを利用することで、アドバイスの精度を向上する。
利用料金は、同マットレス料金に加え、月額790円だ。
※2016年11月ランド研究所調査
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