伊藤忠テクノソリューションズ株式会社とIdein株式会社は共同で、汎用的なIoTデバイスを利用した体温検知AIデバイスの販売を開始した。
同デバイスはAIによる顔認識機能と表面温度の測定機能を併せており、企業の受付や物流施設の出入口などの人の出入りが行われる場所に設置して発熱の疑いのある人のスクリーニングを行う。来訪者は、同デバイスの前で数秒間静止すると非接触で体表面温度を計測することができる。体表面温度を計測するデバイスとして、汎用デバイス(Raspberry Pi)を採用している。
また、設置環境の外気温等も考慮して人物の体温を推定することができる(医薬品医療機器法(薬機法)の定める体温計ではないため、医療診察では利用できない)。
さらに、AIによる顔認識機能により、受付担当者や警備担当者等が条件に該当する人物を容易に識別し特定できる上、顔部分の体表面温度も計測可能だ。そのほか、デバイスが小型・軽量であるため、大掛かりな設置工事が不要だ。
同デバイスにより、発熱の疑いを早めに検知して、適切な対応を通して感染拡大の防止につなげることができると見込んでいる。
今後両社は、初年度で200社への提供を目指すとした。
なお、1デバイスあたりの初期費用が12万円~(税抜)、ランニング費用が月額8万円~(税抜)で、最小50デバイスからの販売となる。
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