高齢社会が深刻化する日本では、移動手段が少ないことなどで、患者やその家族の通院の負担や、在宅医療患者数の増加に伴う医療従事者への負荷増大など、医療・ヘルスケア領域においてさまざまな課題が生じている。
そうした中、シミックホールディングス株式会社(以下、シミックHD)とMONET Technologies株式会社(以下、MONET)は、医療・ヘルスケア領域で新たなMaaS事業の創出を目指す企業を支援することを目的に、医療MaaSに特化した事業開発プログラム「MONET LABO(モネラボ)『医療』」を2021年6月から開始し、共同で運営することを発表した。
「MONET LABO『医療』」は、MaaSの事業開発を加速するための法人向けプログラム「MONET LABO」の中で、医療MaaSの事業開発に特化したプログラムとして運営される。
まずは2021年5月に、MONETが企業間の連携を推進することを目的に2019年3月に設立したコンソーシアム、「MONETコンソーシアム」の加盟企業などを対象にプログラムの創設イベントを開催し、その後参加企業の受け付けを開始する予定だ。
シミックHDはセミナーやワークショップの企画・運営と、複数の企業による自治体の課題解決に向けたプログラムを推進し、MONETは全般的な運営管理を行なっていくという。
また両社は今後、事業化に向けた実証試験の支援や、さまざまなヘルスケアデータの活用支援なども行なっていくとしている。
プログラムの内容について
「MONET LABO『医療』」では、「親会」として、医療業界の事業構造の理解を深めるためのオリエンテーションや、医療MaaSの実装に向けた課題の共有や事例紹介のセミナーなどを行う。
また、具体的なテーマに応じて「子会」と称するプロジェクトを組成して参加する企業を募り、事業アイデアの創出からビジネスモデルの立案、自治体への提案と事業化に向けた実証実験の実施までを行う予定だ。
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