昨今、高齢者社会が本格化している中、より多くの人が長く良質な生活を送れる仕組みづくりが社会全体の取り組みとして求められている。
そうした中、株式会社Arbletと株式会社マクニカは、医療・ヘルスケア向けソリューションの共同開発を推進するとして、資本業務提携及び独占販売契約の合意を発表した。
Arbletは、「日常生活下のバイタル変動と行動」をデータ化し、医療資源の効率利用のためにデータ基盤の開発行ってきた。そうした基盤を元に、ものづくりやソリューションの共同開発、販売においてマクニカと提携することで、さらに基盤構築とデータ解析に注力し、開発を促進させるとしている。
Arbletのソリューション
手首装着型ウェアラブルデバイス(Arbletデバイス)とクラウド上の解析アルゴリズムにより、生活者の様々なバイタルデータ(血圧、脈拍、手首表面温度、呼吸数、ストレス、睡眠など)と、行動情報を同時に24時間モニタリングする。中でも非駆血式(圧迫をしない方式)の血圧測定は、睡眠時血圧や拍動毎血圧などの連続観測を可能とする。
これらのデータと様々な医療研究成果を結びつけ、身体的または精神的ストレスや疾病兆候を捉えることで、緊急アラート通知や将来の疾病リスク予測を行うサービスの提供を目指している。
Arbletデバイスは半導体センサーを備え、センサーデータをスマートフォンなどのエッジ端末を経由してクラウドへ送信し、クラウド上で解析アルゴリズムを用いたデータ処理並びにデータ蓄積を行うシステム構成だ。
センサーデータをすべてクラウドに転送し、エッジ端末ではなくクラウド上で解析を行う仕組みにより、バイタルデータと行動情報を同期させた算出が可能になる。
また、クラウド上のアルゴリズムの追加開発により、新たなバイタルデータを過去に遡って取得することも可能になるアーキテクチャーを採用している。
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