現在、少子高齢化や超高齢化社会を迎え、国や個人の介護負担は増加の一途を辿っている。介護従事者の確保、訪問介護、在宅介護に対する負担軽減策として、IoTやAI技術を活用した医療・介護支援の普及が必要不可欠となりつつある。
介護施設などでは、遠隔見守りシステムなどの環境整備が急務とされているものの、カメラ設置によるプライバシーの問題や設置場所、カメラやセンサーの設置工事、コストの負担が大きく、遠隔見守りシステムの導入が遅れているのが実情である。
東京エレクトロン デバイス株式会社とVayyar Imagingが販売代理店契約を締結し、高齢者介護施設および在宅介護の用途向けに4Dレーダーイメージングセンサーを応用した独自の転倒検知・活動監視ソリューション製品「Vayyar Home」の販売を開始した。
Vayyar Homeは、カメラ不要の見守りシステムで、高齢者の状態・位置・行動を認識できるため、介護現場で求められる転倒、活動量、日常生活動作(ADL)における異常を検出することができる。
また、点群クラウドデータを活用することで、早期に転倒検出アラートを行い、分析サービスを支援する。個人の顔や容姿を検知することのない技術方式のため、トイレや入浴介護といったシーンにおいても、常にプライバシーが保護される。さらに、照明条件によって影響を受けず、湯気の多い環境下でも検出可能であるため、一般的に最も転倒頻度の高いといわれる浴室での利用シーンにおいて有効だ。
4Dイメージングレーダーを中心に構成されており、既存のプラットフォーム(ナースコールシステムなど)へ組み込み可能であるほか、シンプルに部屋の壁や天井に設置することもできる。加えて、スマートフォンアプリを利用することで24時間365日の見守りが可能となる。
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