オゾンは、低濃度であれば新型コロナウイルスを不活化させる効果があるという実証結果もあり、昨今オゾン発生器が発売されている。
しかし高濃度になると人体や動物にも有害であり、高濃度のオゾンの中に長時間いると頭痛や麻痺などの症状が現れるため、オゾンの濃度管理が求められている。
そうした中、センスウェイ株式会社は、低消費電力広域通信のLoRaWANと空気中の低濃度のオゾン濃度を計測するオゾンセンサーとを組み合わせた、「オゾンクラウドチェッカーソリューション」を開発し、2021年12月16日より提供を開始する。
「オゾンクラウドチェッカーソリューション」では、オゾンセンサーとLoRaWANの通信モジュールを組み合わせたセンサーデバイスからクラウドにデータを送信し、クラウド上でグラフによる可視化機能を提供する。

オゾン濃度をグラフィカルに表示し、人体に影響のあるオゾン濃度になった場合に警告を出すことができる。また、オゾン濃度・温度・湿度との相関値から、ウイルス対策指標の割り出しをすることも可能だ。
オゾンは、濃度が0.1ppmを超えると臭気や鼻・喉への刺激といった人体への明らかな影響が現れるため、活用しているオゾンセンサーは、0.001ppm単位でオゾンを検出することができるものだ。
今後は、設定した閾値を超過した際のメールや携帯端末への音声・メール通知を行うアラート機能、ログダウンロードなどを実現するアプリケーションの提供を予定している。また、現場環境に応じた閾値設定などのカスタマイズにも対応していく。
なお、「オゾンクラウドチェッカーソリューション」は、オゾン発生器を販売している販売会社や、オゾン発生器を製造しているメーカーとの連携を想定しており、センスウェイはパートナー企業を募集している。
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