心房細動は脳梗塞の主な原因とされ、早期診断・治療により脳梗塞の予防が可能な一方で、非専門医にとっては発見が難しい、心電図解析に多くの手間と時間を要するなどの課題があった。
株式会社カルディオインテリジェンスが提供しているクラウド型長時間心電図解析ソフトウェア「SmartRobinシリーズ」は、2020年11月5日に認証を取得し、翌月12月に販売を開始して以来、長時間心電図検査における心房細動の診断を支援してきた。
このほどカルディオインテリジェンスは、SmartRobinシリーズに、新たにディープラーニング技術を用いたAIを活用した「SmartRobin AIシリーズ」の販売を開始した。
同製品は、これまでのSmartRobinシリーズと同様、医療機関から容易にアクセス・利用できるクラウド型のソフトウェア医療機器サービスである。そのため、導入にあたっての新規の機器購入は不要となる。これまでのSmartRobinシリーズを使用している医療機関においては、すぐにソフトウェア更新を実施して新機能を診療に役立てることができる。
また、長期間の連続測定を行うパッチ型心電計に最適化できる処理を実装しており、7日間で70万拍にもおよぶ心電図波形をAIが30分以内に解析することができる。医師が診断する際には心房細動の特徴が顕著とAIが評価した波形へ3クリックで到達でき、忙しい医療現場における医師の診断プロセス効率化を実現する。
さらに、AIを活用して心房細動の特徴であるR-R間隔の不規則変動を同心円上に多角形表示することで、心拍の変化を直感的に理解できる「ビートサークル」や、AIが心房細動診断に役立つ関心領域を提示する機能などの補助機能を搭載し、医師の診断をサポートする。
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